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すっぱいものが体にいいと気が付いた人々

化学的な知識がなかった時代には、何を食べたら健康にいいのか?という疑問は今と同じように人々が探し求めていたこと。

寿命も短く、大変な関心事であったことは今と同じです。その中でも健康にいいとされる成分が含まれているのがレモンや梅干しです。

すっぱい成分であるクエン酸の含まれている食品です。イギリスでは遠征する艦隊に大量にレモンを持たせたといわれています。一方で中国では梅が重宝されていました。

さまざまな病に効くと言われ、日本に伝えられ梅や梅干しが重宝されてきました。梅の成分は水分が80%~90%で、タンパク質・糖分・豊富なクエン酸で構成されています。

聖徳太子は家紋に橘を使用していたといわれ、クエン酸を豊富に含む橘と関係があったといわれています。

梅の苗木は遣隋使によって中国から持ち込まれました。日本の土壌に合うように良質な実をつける品質に改良されていったようです。

梅の実を梅干しにするようになった時期は平安時代から鎌倉時代のこと。天台宗の栄西によって発明されたといわれていますが、その経緯は不明です。

保存ができて殺菌効果が高く、庶民にあっという間に広まりました。食欲がないとき、おにぎりの具を弁当などにも使われ親しまれています。

コレラなど病原菌対策

梅の成分に病気予防や治療の効果があったと言われ、梅干しは日本中に広まりました。

江戸時代になるとコレラが流行し梅干しでこれを治したとも言われています。クエン酸の殺菌効果だと推測されています。

江戸時代の末期に鎖国が終わり、西洋の文化が一気に入ってきたと同時にコレラという病原菌が入ってきました。 コレラ に感染するとすぐに死んでしまうと言われていました。

梅干しや梅酢を常用している人はコレラにかかりにくく、かかっても死なずに治ってしまったとの話があります。

コレラのような病原菌はクエン酸などの酸に弱いために助かったといわれています。血液がアルカリ性という良好な状態に保たれたため、体内に入ったコレラ菌を素早く排出したものと推測されます。

明治時代に流行した赤痢や疫痢にも効果があると記録されているようなので、このような昔の病が流行し始めた現代人にも見逃せない食品です。

注目するべき梅干し

日本に昔からある梅干し。古臭く感じるかもしれませんが、これほどありがたいものはないでしょう。昔から言い伝えられているだけあります。梅干しの成分を知って梅干しを食事に取り入れてみてください。

クエン酸が含まれる欠かせない梅干し

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