赤血球は血管の外に出ないという定説は事実と異なっています。
白血球アメーバ状運動で毛細血管壁を通過して血管外に出ることができるけど、赤血球にそれはできないというのが定説になっています。
しかし一般の組織標本を調べてみると血管外に出た
赤血球は至る所にあって、炎症やがん組織では特に多くの赤血球が常に血管外に出ているのが見られます。
従来の学説でも炎症の場合、毛細血管細胞の隙間が広がって赤血球が組織中に流出すると言っています。
しかし、毛細管は至る所で開放型になっています。組織細胞の隙間を流れて、その細胞と密接し、赤血球の間との間に寸分の隔たりも見られない所が随所に見られます。
毛細管は一層の内皮細胞で覆われていると言われていますが、血液の流れは組織の隙間に流れ込んだときにすぐに血管壁にはなりません。
その中に血液の流れこみ続け、流れている赤血球が縁に付着して扁平になり、一部は血漿中のグロブリンタンパクの凝固によって薄い膜を生じ、一層の毛細内皮細胞を形成します。
動脈や静脈壁も同様に血球から生じています。動脈は血圧が高いから一層赤血球が圧迫されて、厚い血管壁を作るものと考えられます。
血管の柔軟性が大切、固くなるとよくないと専門家は口を揃えていいますが、血管を作る赤血球については誰もが口を閉ざします。