外科医は創傷を縫合すれば7日~10日くらいで傷口が癒着し抜糸します。
世界中の外科医が創傷がなぜ治るのか、真の治癒メカニズムがどうなってるのかを知りません。
傷がなぜ塞がるのかも知らないのに、外科医として働いて大きな顔をしているのですから極めて異常な現象です。
私が塞いでやってるんだ、という馬鹿もいますが、無理に勉強させたおかげで、自分が神様になったと誤解したのでしょう。
医師は、縫合しておけば一週間くらいで後は傷が治るものだから、傷が塞がるメカニズムなど深く探求しようとはしません。
現代医学では、創傷の治癒は、第一次癒合と第二次癒合に大別されます。
第一次癒合は小さいメスで切った傷のように、創面が比較的開かず、少量の肉芽組織ができて、創口が癒着しその表面を表皮で被って癒着する場合を指します。
第二次癒合は創面が広く開いているので、大量の肉が組織ができて欠損部が補充された後に初めて表皮がそれを覆う場合を指します。
細菌によって化膿する場合もあるとされています。
しかし 創面を補修する肉芽組織や結合組織や表皮の細胞が、どのようにして増殖するかについて明確な見解は出されていません。
細胞の細胞分裂で説明しようとしていますが、根拠は極めて薄弱です。
創傷部における白血球の遊出と喰菌作用の説も説かれています。白血球が多数存在することは確かですが、 喰菌作用では細胞の増加になりませんから、創傷部の治癒の説明になりません。
重要なことは、創傷面に出てきた大量の赤血球について誰も指摘しようとせず、その役割が無視されている点です。傷口に溢れる赤い赤血球については無視だそうです。
オタマジャクシの尻尾に外傷を与えて出血させて観察したところ、赤血球は血管の外に出て外気に触れた赤血球はまもなく崩壊、内容を放出し血小板のような形になり、血液凝固を起こし出血を止めます。
赤血球がこのように破壊されるのは、血液凝固の機構に重要な役割を演じる証拠となります。
マウスの肝臓に切創面を与えると、外傷を受けた直後は創面に多量の出血が起こり、血球と血液で充満されます。血液の液状成分は肌に吸収されて、赤血球はそのままその場に残り、次第にリンパ球、線維芽細胞を経て 結合組織に変わり、7日〜10日で傷口は完全に治癒しました。その後、多数の血管が新生していました。
肝細胞に接する部分には赤血球から肝細胞の移行も見られました。肝臓は再生機能の高い組織と言われていますが、肝臓の外傷は容易に回復するのです。この場合、肉芽組織などは現れず、赤血球→白血球→結合組織の移行過程が見られるだけでした。
「再生」も一種の外傷の治癒メカニズムです。再生も、創傷治癒と同じように赤血球分化が治癒の主要な枠割を演じています。
オタマジャクシの尻尾に外傷を与えて皮下出血させて顕微鏡で観察すると、血管外に出た赤血球が表皮細胞に変化していく状態を確認できます。
細胞分裂によって肉芽組織細胞、結合組織細胞が増加する過程は実証できていません。赤血球を母体としていることは疑いない事実と言えます。