血液は生命の根源であり、それぞれの生物の種類や個体に特有の組成を持っています。
つまり、その患者に適合した輸血用血液を作ることは不可能です。
輸血事故を引き起こす無知な医師たち
事故にあったり外傷を受けたりして大量に血液を失ったとき、または手術の後には、輸血によって血液を補充するのが現代医学です。
輸血を禁止している宗教もありますが、先人が血液について正確な洞察を持っていたために禁止しているのです。現代医学は、この輸血禁止を迷信や宗教と思い込み、他人の血液を輸血するのが正当な医療行為だと狂信しています。
その結果、医師によるさまざまな輸血の弊害にわれわれは見舞われることになりました。
人間の体には生きるための本能が備わっています。血液を失うと、失った血液を補うために身体の全ての組織や細胞は直ちに動員にされ、その出血を補充するための活動を始めます。脂肪、骨、その他組織から逆分化して失われた血液、血球を作り出す仕組みが人体にはあります。
1リットルの血液を失ったら、1リットルの血液を補充しなければならない、というのは現代医学の浅知恵です。
では、輸血を否定した場合、どんな方法が代わりになるのでしょうか。
食塩水
血液を失った時には喉が乾きます。その時に 0.8%ぐらいの食塩水を飲むと、血液の容積の補充されて血液循環が支障なく行われます。この濃度は、元の海水の濃度が0.8%であったのと同じです。
赤血球は、同時に組織から逆分化によって形成されるので、出血に対する自然な治療法となるのです。
リンゲルロック液
最も早く回復させようとする場合は、生理的食塩水のほかに、リンゲルロック液が選択肢となります。
リンゲルロック液は、血液と等張で、電解質組成やpHなどが調整された塩類溶液です。
塩化ナトリウム8.6g,塩化カリウム0.3g,塩化カルシウム0.33gに蒸留水を加えて1000mlとしています。
リンゲルタイロード液
リンゲルタイロード液はリンゲルロック液に、マグネシウムを加えたものです。
リンゲルロック液よりも胃腸の運動にはいいとされています。
デキストラン
スクロースやショ糖に乳酸菌などの細菌を培養・繁殖させて、分子量10万の高分子にしたものがデキストランです。6%に薄めて血液の粘張度・浸透圧にあわせて注入します。
生体親和性に優れ、拒絶反応を発現することがなかったので、代用血漿として商品化されています。
PVP(ポリビニルピロリドン)
N-ビニル-2-ピロリドンの重合した高分子化合物で水に溶けやすいです。
これを3.5%にしたものに無機塩を加えます。
タンパク質を含まないので拒絶反応をおこしません。
ゼラチン
ゼラチンは動物の骨や膀胱・靭帯などを水で煮て作られている一種のタンパク質です。ゼラチンはタンパク質ですが、拒絶反応がないので血液の代溶液として用いられています。
このように輸血しなくても済む方法は存在しているのです。
他人の血液は異物
他人の血液を注入すると、異種タンパク質に対して抗体を形成し、溶血、血液凝集などの副作用が起こります。他人の血液は、その人にとって異物であるとの証拠とも言えます。
指紋や声紋が人により違っているのと同じく人間のタンパク質は違っています。機械と同じように他人の血液を流用できません。
血液の赤血球は体の組織に成長します。他人の血液を輸血することは、他人の体の組織を補充することになり、臓器移植と何ら変わりません。
他人の組織が原因で、拒絶反応が起こるのも無理はありません。輸血の副作用や弊害とはいいますが、拒絶反応と言い換えてもいいでしょう。これは医師たちの血液に対する無知からきているのです。
血液型はA型B型AB型O型に分類されますが、厳密に区別できるものではありません。
血液型占いは4種類の血液型で分類しますが、人間の性格がこんなに雑に分類できるわけがない、と非難されます。でも現代医学は、血液型を4種類で分類し適合していれば治療になる、としているのだから占いよりひどいです。
血液型は個人によって終生不変なものではなく、A型→B型など変わりうる、と言う人もいます。適合型など存在せず安心することはできません。