栄養失調や大量に血液を失った時、病気などのために栄養が不足する場合など、食料を口にできないので腸での造血がしにくくなります。
こういう時は、脂肪や筋肉・内臓が赤血球に逆戻りしています。これを異所造血機能と誤って判断し、その誤りが骨髄造血説として固定化しました。
従来から造血巣と言われている場所には細胞分裂像が見られません。その割には、誰一人として細胞分裂像を提示することができず黙認している状態です。
動物の腸は植物の根を反転して体内に取り入れたような形になっています。「血となり肉となる」ということわざもあります。
常識的なこの言葉を現代の血液学者は、「血液はただ栄養分を体全体に運んで細胞を養う栄養素を運搬するだけ」であると決め付けてしまいました。
彼らは、赤血球が有形のまま体の他の細胞に分化することを知りません。つまり、正常な血液や赤血球を作ることが健康で長生きの秘訣です。
では、血液は腸でどのようにしてできるのでしょうか。
腸管造血説
下等動物では腔腸や消化器で造血されます。人間の場合、最初は卵黄嚢の絨毛で造血されます。
卵黄の少ない哺乳動物や人間では子宮内面の子宮壁にある血管の開放端から出血し、その血液モネラから胎盤絨毛ができて、その絨毛壁細胞から血球ができます。
妊娠中は胎盤の絨毛で、親の赤血球から、卵黄嚢や胎盤絨毛の壁細胞を新生します。その絨毛壁細胞が熟成すると、内部に無核の赤血球が10数個、胞子形成をするように新生し、それが連続して血管になります。
臍帯の静脈から胎児の体内に運ばれ、胎児のすべての細胞の母体になります。
出産後は母親の血液供給が絶たれるので、新生児は母乳で、後に食物をとり、消化産物の食物モネラが腸粘膜の絨毛を形成し、絨毛の表面に付着します。
細胞新生により腸絨毛上皮となり、深部から熟成し細胞内に胞子を形成するような過程で10数個の無核赤血球を形成。連続して血管となり腸管膜、静脈、肝臓を経て心臓に至ります。
これが腸管造血の過程です。
従来の骨髄造血説では、どのようにして赤血球や血液が作られるのかについてロクな説明がなされていません。自称専門家連中が最近になって腸内フローラが〜とほざき出していますが、根本的に誤っているので彼らのいうことを真に受けて健康を維持したり長生きしたりできるわけがありません。