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健康で正常な栄養状態の成人の骨髄は脂肪で充満していて造血はしていない

赤血球が、体のどこで、どのようにして作られるのかについて、 従来の説ではまったく説明がなされていません。骨髄で造血されることにはなっていますが疑わしいものです。

成人した人の動物の骨髄は、栄養のいい時は脂肪で充満されています。

脂肪細胞や脂肪球が細胞分裂で増える、という事実は確認できず、これまで誰も証明した人はいません。

血球や血球から分化した細胞の中に脂肪球ができて、変性した血球、その他の脂肪が、多数融合してできたものが脂肪細胞、または、脂肪球と呼ばれるものです。これが、一般的に脂肪とされているものです。

皮下や筋肉の間や胃腸の周囲その他の内臓の周囲などに脂肪が多いです。健康で栄養を十分にとっていると、多くの赤血球が腸で作られ、その余分な赤血球が、この体の部分に停滞し脂肪に変化したものです。

その証拠に、赤血球 → 白血球 → 脂肪 と変化する過程が、骨髄や皮下組織の周辺、胃の周りの大網膜や腸間膜など体の多くの部分で顕著に見られます。骨髄はこの変化の代表的な場所です。

正常な状態の骨髄脂肪は、「血球を作る」ものではなく、「血球からできた」ものであり、従来の説は順序が逆です。

正常な骨髄脂肪は「血球を造る」のではなく「血球からできた」ものである

健康体で栄養状態で良い場合、脂肪細胞が分裂して増えたものが骨髄脂肪である、といえる証拠はありません。

誰もその証拠を上げることができていません。

その反対に、赤血球 → 白血球 → 骨髄細胞 → 細胞の融合 → 骨髄巨大細胞 骨髄赤芽球 → それらの脂肪変性 → 小脂肪球 → 大形脂肪球への移行過程は普通に見られます。

有核の赤血球芽細胞が無核の赤血球になるという従来説は考え方が逆

脂肪は血球からできたものです。

骨髄造血説では細胞分化の方向が以下のように考えられています。

教科書では、大形の血球芽細胞(血芽球)→ 赤芽球 →赤血球 という順になっています。

大きな細胞核をもった血芽球から小さい赤芽球になり、さらに小さい赤血球になるとされています。

「大きな」有核の血芽球・赤芽球から、極めて「小さい」赤血球にどんどん小さく成長する「赤血球の熟成過程」は説明に無理があります。

大きなものからわざわざ小さく成長するなど、生命がそんな無駄をするはずがありません。

血芽球の大きな細胞核が、小さな無核の赤血球になるそうですが、途中でどのようにして核が消滅するのか明確な説明がなありません。

核脱出説・核溶解説などがありますが、想像または妄想の域を出ていません。脱出・溶解した核が、どこにいったのか確認した人もいません。

1日2000億個の赤血球造血の根拠にするには無理があります。

骨髄造血説は絶食や病的状態のものを健康体にそのまま適用した

骨髄で造血されることを最初に提唱したのはノイマン、ビッツオゼロです。そのあと、1925年には、ニワトリやハトを9〜11日間絶食させ骨髄が真っ赤になっているのをみて骨髄で造血される、と提唱した学者が次々と出てきました。

このトリは健康な生体で、骨髄は脂肪が充満されていて造血は確認できません。

そこで、トリ類を絶食させて確認したところ、骨髄に赤血球が多数みられたため、骨髄造血説が定説になってしまいました。

骨髄から赤血球が多数みられる現象は10日ほどの絶食が必要になります。

絶食させた後、大量に失血させた後という異常な条件下で、骨髄中に赤血球が多かったからといって、健康体で骨髄で造血される、というのは誰がみても無理やりです。

しばらく飲まず食わずで絶食しないと造血されない、というのが従来の骨髄造血説なのです。

赤血球が骨髄で細胞分裂によって作られる証拠はない

従来の説では、細胞は細胞分裂して増えるとされています。

そのわりに、絶食後の骨髄中で、赤血球のもとになるとされている血芽球が「まったく分裂していない」様子が確認できます。

脂肪細胞が赤血球に逆分化するとき泡沫状にみえますが、分裂像は示していません。

絶食したり大量に血液を失ったときには、生命維持として、失った血液を補充するために、脂肪・筋肉・内蔵は血球に逆分化している、と考えるのが妥当です。

大量失血や絶食の後で細胞分裂したという証拠もないし、正常な状態でも細胞分裂で赤血球が増えた証拠はありません。

骨髄造血説を声高に叫んでいる学者の誰一人、骨髄で細胞分裂して血球が増える証拠を出せないでいるのです。

ちなみに、がん細胞の分裂像とされるものも人工的に引き起こした可能性が高いです。

造血巣を下等動物から系統発生的に調べると全て消化器が造血の中心になっている

下等動物の造血巣は消化器なのに、人間の造血巣だけが骨髄というのも不自然です。

骨髄造血説では手足を切断した人でも貧血にならないことは正しく説明できない

何らかの原因で手足を切失った人は、従来の定説で赤血球を生み出すとされている長骨がないため、貧血になるはずです。が、まったく貧血にならず健康に生活していたりします。

戦時中やむなく切断手術を行った医師は、骨髄が少なく貧血の心配をしましたが、兵士にまったくその様子がなかったそうです。

骨髄ではなく腸で造血されるのだから納得です。

骨髄で血球が熟成形成される過程について従来の説は全く逆である

ある学者は、骨髄の各種細胞の母体である細胞未分化網状細胞、または血芽球が骨髄の構成要素に分化する模式図を記載していたりと、

細かい点で学者の見解が一致していません。

血球の起源について、一元説に多元説があったりと意見が錯綜している状態で、骨髄造血説だけが絶対に正しいともいえないでしょう。

一元説も多元説でも、分化する方向を逆に捉えている点が共通していますが、腸で造血された赤血球が分化するという説をとればスムーズに解決できます。

胎生時代は生後の血球造血の場所について従来の説とその盲点

骨髄造血説では血球は手足の長骨で作られるとされていました。それが頭蓋骨や脊髄、短骨でも作られるという意見も出てきました。

しかし、これも誤りです。

母親の赤血球からできた卵黄から、血球が生まれるのです。

胎児の血球から、肝臓・脾臓・リンパ腺・骨髄中の諸細胞に分化し、その後の肝臓・脾臓・リンパ腺・骨髄などの造血巣と呼ばれているものに成長していくのです。

細胞分裂の証拠がないばかりか、赤血球から、それぞれの部位の細胞に移行している様子が確認できます。

骨髄は赤血球破壊の場所であるという説について

Miescherはウサギを使い、放射性同意元素でラベルした赤血球を使い赤血球の運命を研究しました。

この血球を輸血して、25-35日で、その30~75%が骨髄に、また23~45%は肝臓に抑留されるのをみて、骨髄と肝臓が赤血球破壊の場所だと主張したのです。

骨髄・肝臓は赤血球分化において重要な場所なのは確かです。でも、赤血球がこの場所で骨髄脂肪や肝細胞に分化しているのです。

赤血球が破壊されているようにもみえますが、赤血球が組織細胞に分化するとき、赤血球は血球モネラに変化し、そのまま消失したようにみえるのです。

血球モネラはその場所で、徐々に核酸を合成して一種のタンパク質となり、それぞれの部位の固有の組織に分化していく。この点を見逃しています。

矛盾点が多い骨髄造血説

骨髄造血説の根拠は、トリ類を10日ほど絶食させて骨髄に血球がみられた実験が根拠となっています。

普通の栄養状態でこの現象は確認できていません。絶食で血が足りないので逆分化したのです。

そのほかにも、骨髄造血説には説明に窮する点が上述したようにこれだけあるのです。

ソースも調べず、遊廓で遊びながらカネをもらって、嘘を記憶しホラ吹くだけの誰でもできる簡単なお仕事に勤しみながら科学!科学!と騒いでいる偉い先生たちですが、嘘を平気で記憶できる馬鹿でもなければ偏差値は上がらないし、地位も向上しないのだから誤った通説が覆せないし、ロクな死に方しないのも納得です。

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