骨だけでなく、丈夫な内臓を手に入れたい。
それなら、炭水化物に注目です。
炭水化物ダイエットや糖質制限のような間違った健康法に流されないためにも、炭水化物の真の重要性を理解しましょう。
2種類の炭水化物
炭水化物は、炭素と水素からできた化合物です。
単純炭水化物
複合炭水化物
大きく二つに分類されます。
砂糖など精製された多糖類が単純炭水化物
穀物
豆類
イモ類などに含まれるデンプン
これらが複合炭水化物です。
炭水化物 | 単純炭水化物 | |
複合炭水化物 | 精製された複合炭水化物 | |
精製されてない複合炭水化物 |
単純炭水化物は体に悪いです。
複合炭水化物がおすすめ
複合炭水化物といっても、そのすべてが体にいいというわけではありません。
複合炭水化物といっても、精製された小麦粉や白米も、複合炭水化物の中に含まれるからです。
全粒小麦粉や玄米のように未精製の物や精製度合いが低いものまで
複合炭水化物の中に含まれています。健康のためならば未精製の複合炭水化物を取るべきです。
未精製の複合炭水化物には、
食物繊維
ビタミン
ミネラル
抗酸化物質
も含まれています。
炭水化物はゴミが出ないエネルギー源
タンパク質や脂肪は、エネルギーとして消費されるとゴミが出てしまいます。
炭水化物はこのようなゴミが出ないので、優秀なエネルギー源となります。
ブドウ糖として血液から全身の細胞に運ばれて、脳・中枢神経など重要な器官や組織で直接的に働きます。
成長期の子供には絶対におすすめしたいのが精製されてない複合炭水化物です。
器官や組織が正しく作られる重要な時期に精製されていない複合炭水化物をたっぷりとると、体力面・学力面でも大きく有利に働きます。
にもかかわらず、最近の子供が食べているのは
有害なトランス脂肪酸が含まれるマーガリン、
精製された小麦粉で作られたパン
骨の脱灰を進める牛乳
「病気になってくれ」
と言っているようなものです。
学校給食でこのようなものを勧めているのだから、弱い子供を作ろうとしているとしか思えません。
炭水化物の誤解
炭水化物に誤解を持つ人が増えました。糖質制限ダイエットなども信仰されています。
炭水化物は体に悪く太りやすいので、制限してスリムな体を手に入れよう、というわけです。
上に紹介したように、炭水化物は、
単純炭水化物
精製された複合炭水化物
精製されていない複合炭水化物
に分類されます。
糖質制限は、炭水化物をひとくくりにして
「体に悪い」
と決めつけているのです。
白米も玄米も炭水化物であり、体に悪いから制限してしまおうということになっています。
明らかに間違いです。
糖質制限の提唱者や有名実践者の方で、お早めに亡くなられるケースが増えています。
でも、炭水化物ダイエット・糖質制限ダイエットは迷惑なことに、いまだに粘り強く生き続けています。
食品中の糖質の吸収度合いを示し、摂取2時間までの血液中の糖濃度を計った数値であるGI値も偏見がまかり通りがち。
GI値が低いものを食べなければいけない、強迫観念に襲われてしまいます。
精製されていない複合炭水化物を摂れば、GI値は自然と低く抑えられるので、必死になってGI値を覚え低GI値食品に飛びつく必要はないのです。
神経質に考えなくてもいいのです。
炭水化物の役割
炭水化物の役割を知っておきましょう。
炭水化物は生きるためには絶対に必要。その最も有名な役割がエネルギー源です。その他にも複合糖としての役割があります。
複合糖とは、
糖タンパク質
糖脂質
他の栄養素
で構成された物質の総称で細胞膜の中に組み込まれています。
複合糖にはさまざまな種類があり、固有の情報があります。
細胞膜に組み込まれた複合糖からは、細胞の外側に向かって糖が連なった糖鎖が突き出ています。
この糖鎖を介し以下の3つの働きがあります。
- 体内に侵入した異物・老化した細胞の除去
- ストレスが与えられた時に神経細胞・ホルモンバランスが乱れないように防御する
- 損傷の自己再生・修復
1990年までに、この複合糖を体内で合成するため不可欠な8種類の必須単糖というものが発見されています。
単糖とは、それ以上分解できない最小単位の糖です。
自然界には200種類もの単糖類が存在し、そのうちの8個だけが複合糖を構成していることがわかっています。
その必須単糖を得るには、
- 玄米
- 豆類
- 野菜
- 果物
- 種実類
- 海藻類
- キノコ類
これらを満遍なくとることが条件。穀物やイモ類だけに炭水化物が含まれているわけではありません。
炭水化物は大切
炭水化物は体に悪いと誤解し勝手に決めつけて制限するわけにはいきません。
健康な体を手に入れるためには、精製されていない複合炭水化物を取ることが重要です。
適当なことを推奨する無責任な博士や有名人にだまされないで、健康な体を手に入れましょう。