断食は腸を休ませてエネルギーの浪費を防ぐ

断食は腸を休ませてエネルギーの浪費を防ぐ

健康のためには断食が欠かせません。断食をオカルトとか宗教の儀式と誤解している人がいますが、実は、健康のために理にかなっているのです。

その断食を、なぜ私たちは行うべきなのでしょうか?

朝食を食べるのはよくない

簡単にできる断食として、朝食を食べない方法があります。3食を2食に減らすだけですが立派な断食です。1週間~2週間何も食べないという本格的なものではありません。

”breakfast”(朝食)という英単語がありますが、実は断食(fast)を破る(break)のが語源です。そもそも朝は断食する時間、ということです。

1日3食食べなきゃダメ

子供の頃から言い聞かされている人もいるでしょう。

「一日3食食べよう」などとおせっかいなCMが流れている始末。1日3食食べるのは健康によくないことを理解しましょう。

ATP消費を抑える

物を食べるとATP(アデノシン三リン酸)を消費します。ATPは人間の細胞がすぐに利用できるエネルギーであり、車に例えるとガソリンです。

食べ物を体内に入れて消化することにより、ATPを大量に消費します。たくさん食べるとエネルギーの消耗で疲れ、だるくなり、食休みを取りたくなることもあります。それもこれも、ATPを消費しているからなのです。

朝食をしっかり食べると、ATPを消費しすぎて疲れてしまうのです。

朝食を抜く断食は、エネルギーの無駄遣いを抑えます。朝食を抜くことによってATPの浪費を抑えて胃や腸が休まります。

1日3食食べている人を、朝6時・昼12時・夜18時に食事すると仮定すると、夕食から朝食までに内臓が12時間休息できます。

朝食を抜く断食によって、夕食から昼食まで18時間の休憩時間が取れます。食べない時間が長くなると、内臓がゆっくり休めるので、内臓をいたわることになります。

朝食を抜いたくらいでは死ぬことはありません。

消化酵素の無駄遣いを抑える

朝食を取らないとブドウ糖やビタミン・ミネラルが補給できず、体や脳が働きません。体や頭を使う人は、全く食べないということではなく、断食しつつブドウ糖を補給するのが理想的です。

食べ物を消化するときには消化酵素が働きます。消化酵素は、分解する食べ物の栄養素によって異なります。

炭水化物を分解するアミラーゼ・脂肪を分解するリパーゼ・タンパク質を分解するプロテアーゼが代表的です。

これらの消化酵素が十分に分泌されると、消化がスムーズに行われます。

◆消化酵素

炭水化物アミラーゼ
脂肪リパーゼ
タンパク質プロテアーゼ

3つの消化酵素のうち日本人が豊富に分泌するのがアミラーゼ。日本人は、炭水化物を効率よくに消費できる体になっています。農耕民族のDNAを持っているからなのでしょう。

脂肪やたんぱく質は遺伝的に慣れていないため、効率よく消化できず負担がかかります。

朝食をがっつり食べると、ただでさえ少ない消化酵素を大量に使ってしまい、ぐったりと疲れてしまうのです。

消化しやすいもので済ませる

食べ物は、加工すればするほど食べるのがつらくなります。そのため、シンプルな形で朝食を済ませるといいでしょう。

おかゆ・野菜ジュース・スムージーで消化しやすいメニューがおすすめです。起きてすぐに食べるのは控え、軽く運動したりしてからブドウ糖やビタミン・ミネラルだけ補給するとスムーズに栄養補給ができます。

朝食が軽いと、忙しい時間も余裕をもって過ごせてゆったりできて疲れません。

しかも、おなかが減っているので昼食がおいしく感じます。

慣れると快適

朝食を抜く断食は健康に悪くありません。たくさん食べるれば疲れますが朝食断食なら消化で使うエネルギーを温存できて負担がからず、無駄にエネルギーを使わず腸を休めることにもつながります。

朝食をがっつり食べてつらいなぁ

と感じる方は、朝食抜き断食に挑戦してみてはいかがでしょうか。慣れるととても快適です。

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