東洋医学の陰陽の考え方は食べ物に応用することが可能です。
具体的に、どんなふうに陰と陽に分類するのでしょうか。ちゃんとした分けかたがあります。
食べ物の陰と陽
陰と陽の考え方を食品に当てはめてみます。具体的には、陰が拡散していくもので、陽は収縮していくもの。は収縮していくものです。
陰性のものは地球の中心から宇宙に向かい、野菜に例えると空に向かって伸びる葉に当たります。
地球の中心に向かっていくものは陽性、地球の中心に向かって伸びる野菜の根が陽性です。
こんなふうにして陰と陽の区別を野菜に当てはめることができるのです。だからといって、100%の陰、100%の陽ありません。
すべてのものが陰と陽の性格をあわせ持っています。
つまり、陰と陽のどちらを多く持っているかということで判断するわけです。陰と陽のバランスがうまく取れているものを中庸と言いいます。
陽 収縮する力 地球の中心に向かう力 陰 拡散する力 地球の外に向かう力 中庸 陰と陽のバランスが取れている状態
陰と陽を栄養素で分ける
栄養素で例えることもできます。最も陰性なのは脂肪で、やや陰性なのはタンパク質です。穏やかな陽性が炭水化物、陽性の強いものがミネラルです。
同じ砂糖でも白砂糖より黒砂糖はミネラルを多く含むので陽性となります。ミネラルでもカリウムの多いものは陰性でナトリウムの多いものは陽性です。
[st-midasibox title=”栄養素の陰陽分類” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]- 脂肪 強い陰性
- タンパク質 やや陰性
- 炭水化物 やや陽性
- 白砂糖 強い陰性
- 黒砂糖 陽性
- ナトリウム 陽性
- カリウム 陰性
味の陰と陽
味で例えると最も陽性なのが苦味です。次に陽性なのが塩辛さです。デンプンのように唾液による甘さを少し感じるのは陽性です。最も陰性なのは香辛料の辛味です。次に酸味です。それから白砂糖や果物の甘みとされています。
[st-midasibox title=”食品の陰陽分類” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]- 肉類 極端な陽性
- 魚介類 極端な陽性~陽
- 果物 陰
- 香辛料 陰
- 砂糖 極端な陰性
- 穀類・種子・海草 中庸
- 野菜 全般的にやや陰性だが陰から陽まで幅広い
陰陽の程度は栄養素や味などさまざまな要素が組み合わさって決まります。
野菜の陰と陽
じっくりと時間をかけて成長して、寒い冬に取れる根菜類は野菜の中でもより陽性です。サラダ野菜のように比較的成長が早く、水分が多く夏に取れるものはより陰性です。
熱帯地方で取れる大きな形のパイナップルやバナナは水分の多いスイカは、果物の中でも陰性です。
魚は寒流に乗ってくるものは陽性ですが、暖流に乗ってくるものは陰性です。砂糖と水分が成分のほとんどを占める清涼飲料水は極端な陰性です。
[st-midasibox title=”食品の陰陽分類” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]- 根菜類 陽性
- サラダ野菜 陰性
- 果物 陰性
- 寒流の魚 陽性
- 暖流の魚 陰性
- 清涼飲料水 極端な陰性
理想的な中庸を目指す
東洋医学では陰陽のバランスが大事だと言われていますが、こんなふうにして簡単に食費も陰と陽に分けられます。現代の食生活は、極端な陽性極端な陰性に偏りがちです。陰陽のバランスのとれた中庸の食生活を目指しましょう。