何気なく使っている調味料・香辛料。その中にも陰陽が分けられ、体質に合う合わないが出てきます。
食事の中でうまく使うと、体質改善の手助けにもなります。ここでその調味料・香辛料の詳細をみてみましょう。
調味料・香辛料の陰陽別分類
調味料を陰陽別に分類すると、香辛料の中で苦味の強いものが陽性、甘みの強いものが中庸、辛味の強いものは陰性となります。
◆味と陰陽
苦味 陽性
甘み 中庸
辛味 陰性
ペッパー類は何十種類も存在します。インド人はこれらのペッパー類を3種類の体質に分けて使い分けています。
◆ペッパー類の使い分け
陽性が強い(バアータタイプ) 苦味のペッパー
熱の強い(ピッタタイプ) 辛味が強いペッパー
太る体質(カパタイプ) 甘みのあるペッパー
これらの3種類を中心に数種類を配合して使います。これがアーユルヴェーダの考え方です。
日本人の使う調味料も陰陽に分けることができます。塩と醤油は陽性、黒砂糖は中庸、酢は陰性、辛味のあるワサビは極端な陰性。白砂糖も極端な陰性です。
◆調味料と陰陽
陽性 塩 醤油
中庸 黒砂糖
陰性 酢
極端な陰性 ワサビ 白砂糖
調味料として苦味は使われませんが、魚の焼けたような苦味は大人には香ばしくおいしいです。これは極端な陽性です。
陰性の病気に、イモリの黒焼きを使うのは体質を陽性に変えるための昔ながらの知恵です。
塩分を補給するわけ
東北地方でも伝統的に多量の塩分を摂取することがあります。昔は一日に40gほど塩分を取っていたともいわれています。
漬物の保存に必然的に加えられる塩分のほかに、陽性食品である塩をとることによって体を温める意味があるのです。
寒さの厳しい地方のアラスカのエスキモーやモンゴルなどでは、アザラシ・羊・馬などから動物性たんぱく質を補給し、同時に塩を補給していました。
そのため、塩分から補給する必要がなかったのです。したがってこれらの地方では塩分摂取量が少ないのです。