栄養のあるものを食べろ
と言われても、漠然としずぎています。いろんなドクターがさまざまな知識を披露して喜んでいるようですが、言うことがコロコロ変わり、何が正しいのか全くわからない状況です。
本記事では、栄養のあるものとはどんな食事なのかを。探っていきます。
三大栄養素とカロリーだけでは足りない
世の中にある食べ物には、すべて栄養が含まれています。栄養のない食べ物などないのです。タンパク質・脂肪・炭水化物は三大栄養素と言われ、その割合にかかわらず、大抵の食品にはすべて含まれています。
この三大栄養素を含んでいるだけでは、単なる材料に過ぎません。消化吸収されて、全身の細胞に届けられた後、ビタミンとミネラルの存在が重要となります。
栄養のある食べ物は、三大栄養素を含んだ上でビタミン・ミネラル・酵素が豊富に含まれているもののことを指すと考えましょう。消化吸収に負担のかからないものが優秀な食品といえるでしょう。
単に栄養のあるものを食べる、というのではなく、三大栄養素をしっかりとった上で、ビタミン・ミネラル・酵素という条件を満たしているかで食品を選んでください。
カルシウムの補給もあまり良くない
ミネラルの一種、カルシウムの補給源としておなじみなのが牛乳。実は、牛乳をたくさん飲んでも骨が丈夫になることはありません。カルシウムが体の栄養素として使われるためには吸収されなければいけません。
吸収されるためには、カルシウムを含む食べ物が消化酵素によって分解され、吸収されやすい形にする必要があります。
乳製品に含まれる成分を分解する酵素はラクターゼです。赤ん坊の時期以を過ぎると、ラクターゼは働きにくいです。生後1年を過ぎたくらいからラクターゼの働きが弱くなり、成人ではほとんど分解できなくなります。
成人になってもラクターゼがよく働くのは北欧の人たちだけ。日本人はラクターゼの分解が働かないので、牛乳を飲んでもカルシウムが吸収されないのです。
日本人は農耕民族
日本人に適する食事を考えるときに、古来から日本人が何を食べてきたのかを考えればすっきりと理解できます。
欧米人は狩猟民族であり、日本人は農耕民族でした。そのことから、食事の違いも自然とわかってきます。狩猟民族である欧米人の食生活をマネしてはいけないのです。
欧米に移り住んだ日本人は、乳がんや前立腺がんにかかる確率が高いと言われています。その原因として指摘されているのが食べ物です。農耕民族である日本人が、狩猟民族である欧米人の食生活に無理に合わせることによって起こっているとも推測できます。
食生活の欧米化は大きな問題です。肥満・糖尿病・心臓病といった怖い病も生活習慣の欧米化が進んでいる証拠です。
農耕民族のDNA
栄養たっぷりの食事をすると同時に、食生活の欧米化から足を洗わなければいけません。農耕民族のDNAを持っている日本人の体質まで考慮して、穀物と野菜中心の食生活に切り替えることが健康維持には重要なのです。