ただ食事を抜くだけの断食では失敗します。単なる絶食や、無計画なダイエットも同じです。
失敗するのには確実にわけがあります。成功するのにもわけがあります。
失敗する理由を知っておけば、断食を成功させる可能性もグンと上がります。もう失敗したくないのなら、断食がうまくいかない理由をここで見て下さい。
水だけの断食で失敗するわけ
水だけの断食で失敗するのはちゃんとした理由があります。水以外のものを口にしなければ体重が素早く落ちます。
この方法ではさまざまな問題があります。
修行僧の人は水だけで断食をします。それには多くの苦しみがあり死ぬ危険性すらはらんでいます。
一般人がこれをマネすると大変なことになります。体の細胞組織から有害物質が排出されます。一方、解毒と排泄器官は、大きなダメージを受けます。
肝臓にもダメージがあります。たまっていた毒素が出てきてしまい、体が耐えられなくなってしまいます。
だから、体内を浄化させるには細胞を活発にする必要があります。そのための栄養素が水だけでは足りないのです。
マグネシウム・ビタミンB群などの微量栄養素をしっかり取り細胞を元気にする必要があります。水だけでは体に負担がかかりすぎてしまうのです。
野菜ジュースの断食で失敗するわけ
野菜ジュースによる断食もあります。この方法は意外とおすすめですが、まだ完全ではありません。
というのも、販売されている野菜が豊富な栄養素を含んでいないことがあるから。最近の野菜は、農薬や化学肥料が使われていて、栄養が少なく酵素が少ないです。
栄養が薄く一般的に販売されている野菜では栄養不足に陥ってしまうことがあります。野菜は収穫されてから販売されるまでに時間がかかってしまいます。
最もいいのは収穫したものをすぐに食べることですが、都会に住んでいると収穫してから数日経過したものが販売されます。
時間が経過すると、せっかくの酵素が失われます。採れたての野菜を使って野菜ジュースをつくればいいのですが、忙しい現代人には不可能に近いです。
それでも、断食で野菜ジュースを使うことにはメリットがあります。食物繊維が補給できるうえ、ビタミンやミネラルは含んでいます。
脂肪組織から有害物質が出てくるスピードも水だけのものに比べてそれほど大したものではありません。
安全性・実用性が高いので、断食の際に野菜ジュースを飲むことは栄養補給としては好ましいです。ただ野菜の質で効率的でない、ということです。
断食の失敗例を踏まえる
極端な断食は危険性が高いです。
絶食したり水だけの断食は控えたほうがいいでしょう。ビタミン・ミネラル酵素をとることに集中しましょう。
その中でおすすめなのが断食の時に十分なミネラルをとることです。
ミネラルをしっかりとる
ドリンクジュースにしてしっかりミネラルを取ることが重要です。吸収が早く、体内の消化酵素の浪費をふせぎ負担がかかりません。
その際には、マグネシウムを十分にとりましょう。マグネシウムとカルシウムのバランスを取らなければいけません。現代人はマグネシウムが圧倒的に不足しています。
脂肪酸をしっかりとる
体内の脂肪酸もしっかりとることが重要です。オメガ6の脂肪酸は体によくないので減らしましょう。
オメガ3やオメガ9などの不飽和脂肪酸を集中して取ることが重要です。脂肪燃焼のためにビタミンとミネラルは使われますので、しっかりとることはさらに大事です。
抗酸化物質をしっかりとる
酸化を抑えてくれる抗酸化物質は断食をする際には絶対に欲しいものです。ビタミンA・C・Eや亜鉛・セレニウムがそれにあたります。
抗酸化物質は活性酸素から身を守ってくれるのでおすすめです。もちろんその際には、サプリメントで取ることは控えましょう。
サプリメントを使ってビタミンやミネラルをとっても効果はないどころか、身体に対する悪影響が多いです。
サプリメントではなく、野菜や果物で補給しましょう。
食物酵素をしっかりとる
食物酵素をたっぷりとることも断食には必要です。発酵させることによって、もともと豊富だった食物酵素がさらに増加します。
腸と肝臓の健康状態を高める
微量栄養素が体内に入ってくることで腸と肝臓の解毒作用が高まります。
断食をすれば消化酵素が休む時間が取れ、腸と肝臓の健康状態は自然と高まります。
そして、断食の時には必要な栄養素を取りながら、消化吸収に時間やエネルギーをかけないことが重要です。
必要なも栄養だけを集中してドリンク状にするのは、内臓に負担をかけないためなのです。
日常の食事にも参考になる
上述した断食の条件をすべて実行するのは難しいかもしれません。断食をする際には絶対に意識したいポイント。断食・ダイエットの失敗リスクは大きく下がります。普段の食事にも応用してください。