さまざまな疾患や体調不良に悩まされている方、
治療法が全くないと諦めている方。
医者なんてどうせ口だけのヤブばかりです。病気を招く原因は口に入れるものが悪いからです。
突破口になるのは食事の改善・断食です。基本的な考え方はいたってシンプルです。
体に悪いものを取らないこと。ビタミン・ミネラル・酵素をたっぷり含んだものを食べることに尽きます。
加えて、健康にいい良質な油です。栄養が少なくなりがちな断食にも取り入れるべきです。
意識しないでいると、リノール酸やトランス脂肪酸など悪い油をばかりとりがちです。
悪い油ではなく、いい油をここで確認してください。
油の種類を知る
私たちが取る油は脂肪酸と呼ばれ、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。
牛・豚・乳製品など動物性の脂肪は飽和脂肪酸に分類されます。
紅花油・コーン油・オリーブオイルは植物性の脂。
不飽和脂肪酸はさらに、
- 一価不飽和脂肪酸
- 多価不飽和脂肪酸
に分けられます。
◆脂肪酸の分類
飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸は、体内で作ることが可能です。
多価不飽和脂肪酸は体内ではつくれないので、食事で摂取するしかありません。体内で合成できないので必須脂肪酸とも呼ばれます。
必須脂肪酸は、オメガ3・オメガ6の二つのグループに分けられます。リノール酸・アラキドン酸はオメガ6に属します。
飽和脂肪酸(動物性脂) | 肉類 バター 乳製品 一部の植物性油 ココナッツオイル | |
不飽和脂肪酸(植物性油) | オメガ3 | DHA・EPA・αリノレン酸が多い油 |
オメガ6 | リノール酸が多い油 | |
オメガ9 | オレイン酸が多い油 | |
トランス脂肪酸 | 人工的に加工した油 |
オメガ3の代表はEPA・DHA・αリノレン酸です。
EPA・DHAは、サバ・イワシなど背の青い魚に含まれ、αリノレン酸はアマニ油やシソ油に多く含まれています。
オメガ6とオメガ3の区別だけついていれば、まず問題ありません。
オメガ6とオメガ3の正反対の役割
オメガ6とオメガ3は、細胞膜を作る材料として使われます。この両者は正反対の作用を持っています。
オメガ6は細胞膜を硬くし、オメガ3は細胞膜をやわらかくします。
オメガ6の油をたくさんとると、細胞膜が硬くなり、栄養素を取り込みにくく、老廃物を排出しにくくなります。
オメガ3はオメガ6の割合で細胞膜の硬さが決まります。
摂取する油がオメガ3に偏ると細胞膜はやわらかくなりすぎて、正常な働きができなくなるともいわれていますが、オメガ3が多くて現実にはほとんど問題はないと言われています。
局所ホルモン
オメガ6のアラキドン酸と、オメガ3のEPAは、ともに局所ホルモンと呼ばれる物質が作られます。
局所ホルモンには相反する働きがあります。
アラキドン酸から作られる局所ホルモンは、出血をした場合、血液を固まらせる働きがあります。EPAの局所ホルモンは血液をドロドロにして、血栓ができそうになると溶かす作用をします。
オメガ6とオメガ3は反対の作用があり、補い合う関係にあるともいえます。
オメガ6・オメガ3のバランス
局所ホルモンを十分な働せるには、オメガ6・オメガ3のバランスが求められます。
理想的なバランスは、オメガ6:オメガ3が、1~4:1くらいだとされています。
常識的な食生活は、このバランスが崩れています。オメガ6のリノール酸を取りすぎているからです。
常識的な現代の食生活では、オメガ6:オメガ3が、10~15:1の割合だともいわれています。これでは完全にバランスが崩れすぎです。
- 揚げ物を全く食べない
- 肉を油で炒めたものを食べない
- 野菜を油で炒めない
- サラダのマヨネーズをかけない
- 牛乳チーズなどの乳製品を全くとらない
- 魚を積極的に食べる
これくらいの生活をしなければ、オメガ6とオメガ3を1~4:1のバランスに維持できません。
意識しなきゃ絶対ムリ
よほど努力しなければ、オメガ6オメガ3のバランスを取ることはできません。私たちの食生活には頼まれなくてもオメガ6が入り込むからです。
食事でオメガ6の割合を減らし、オメガ3の割合を積極的に増やすのがカギ。そこまでしなければ理想的な断食など夢のまた夢です。