日本人にとって親の仇よりも憎い存在となった塩。
科学的根拠もないまま健康に悪い物質と専門家は製薬会社の言われるままに決めつけ、文系ばかりの国民は無批判に受け入れました。
減塩が信仰にまで高まった結果、体調不良者が続出する現代日本です。
その塩はろくに研究がなされていないため、ろくなソースがありません。
そのため、塩の肯定的な情報を出すと「ソースを出せ」などと減塩信仰にどっぷり浸かった素人や専門家に感情的に怒られる有様。
塩が健康にいいと言った瞬間に健康情報番組が消滅した事例もあります。そのときは「にがり」だったようですが…。健康番組で健康になられたらスポンサーが困るので仕方ありません。
最も身近にありながら、ろくに研究がされていない塩。塩の機能をおろそかにするから、体調不良の国民が増えるのですが…。
塩の役割
具体的には塩に、どんな役割があるのでしょうか。
- 体液の浸透圧を保つ
- アシドーシスを予防する
- 水分量を調節する
- 消化液の成分になる
胃袋から出された消化液によって食物は分解されますがその消化液の成分になるのは塩。
塩は、塩化ナトリウムとよばれる物質です。その中に含まれる塩素と体内から分泌される水素イオンが結合して、塩酸となるのです。
すい液や胆汁は食塩と重炭酸ナトリウムを原料として作られます。すい臓の健康にも関わるため、食塩中のナトリウムは確実に補給しなければならないのです。
神経伝達物質になる
神経細胞はナトリウムやカリウムイオンの電位の変化により伝達されます。ナトリウムイオンとカリウムイオンの排出より電位差が生じて神経が働きます。その際に流れる微量な電流の源がナトリウムなのです。
神経を正常に働かせるために塩は絶対に必要です。塩水は電気を流すことからもわかりますよね。電気が流れる状態でないと体が動かなくなるため、ナトリウムは必要不可欠なのです。日本兵が携帯していたのもうなずけます。
食欲増進
塩をかけると食事がおいしくなります。体内の塩分が足りないとさらに食事がおいしくなります。体に絶対に必要なものなので、補給するためにおいしく感じられるものと推測されます。
病院に入院すると食事が出されますが、塩抜きが徹底されています。食欲がなくなり、元気がなくなり回復は遅れます。長引くほうがもうかるのでそうしているのでしょう。患者は生かさず治さずが本音です。
夏に大切なのは熱中症予防です。最近は夏でもないのに熱中症になる例もあります。塩の補給で血液中の水分の量が増えるので、水分が失われやすい夏場には積極的に塩を取らないと水分がなくなり、神経が働かなくなります。
体内の塩は0.3%~0.4%くらいの割合で存在します。子供は0.2%くらいと言われています。体重60kgになると約200gです。
骨に含まれる塩
塩は骨にも含まれていて、塩が足りなくなると骨に貯蔵される塩を使って代用します。日頃から骨の中に塩をためておくことは健康には大切です。
人間の体液や血液・消化液にも塩が含まれているので、塩の含まれていない水は吸収が悪いのです。
1リットルの血液中に約9gの塩が含まれます。0.9%の濃度で生理食塩水は作られます。
塩は重要ミネラル
人間は、水と塩を取らなければ生きていけません。体内で必要な酵素はミネラルがないと働きません。その点で、最重要ミネラルといっても過言ではありません。
胃の中で分泌される塩酸には塩素が含まれています。塩素が足りなくなると食物の消化が悪くなり吸収しにくくなります。塩が不足すると、消化不良や胃がもたれるなどの症状が出てきます。
ナトリウムは神経伝達物質の元になったり、細胞外液のpHを整えたりするのに必要不可欠です。
とり過ぎたナトリウムは一時的に水分量が増加し、むくみを引き起こしますが自然と排出されます。
ナトリウムが足りなくなると脱水症状や消化不良・筋力低下・疲労感に悩まされるようになります。運動する人は絶対に塩を取らなければなりません。
まとめ
ビタミンとミネラルが大切とお題目のように唱えられますが、塩はれっきとしたミネラルです。しっかり取らなければなりません。役割を調べることなく、なぜ、ミネラルの一つである塩だけを悪者にするのでしょうか?
専門家は、製薬会社がパンフレットで「有害だ」と書いたら考えなしに鵜呑みにして「有害だ」というだけの飼い犬にすぎず、言うことはころころ変わります。
話半分で聞く姿勢は文系の国民には大切です。犬だって反抗する根性くらいあります。