原因不明の体調不良に悩まされる人が増えた時代。明らかに、以前よりも増えています。救急車のサイレンの音を頻繁に聞く機会も多くなりました。具合が急に 悪くなって倒れる人が出てきたり、いままで病気に無縁だった人が仕事を休みがちになるのは偶然なのでしょうか。現実が見えず、どうでもいいことばかりを論じている専門家が多い中、人々の健康不安につけこむ健康食品・サプリメント業界は何を狙っているのでしょうか。
病人が増えれば医療業界が儲かる
体調不良に悩む人の不安に付け込む業界といえば、サプリメントや健康食品業界です。テレビ・ラジオCM・新聞など、あらゆるところで健康食品やサプリメントの宣伝がひっきりなしに行われています。番組中にも医師が出演し、無駄な医学知識を披露する風潮になりました。
人々の不安や困りごとがあると会社は喜びます。「その不安を解決するために、私たちの商品を買ってください」と宣伝ができるのですから。風が吹けば桶屋が儲かるというように、病人が増えれば医療業界が儲かるわけです。罰当たりで不幸な商売です。体調不良に悩む人が増えたため、テレビ・新聞でも健康食品の宣伝が一気に増えたものと考えられます。2011年以降は健康食品の広告が激しくなり、新聞広告が健康食品の広告だらけ、ということも。週刊誌の見出しにも健康ネタばかりが踊ります。それらの知識で健康になった人が増えていないのですから驚きです。
専門家の勧める知識はまさに聖杯探しのよう。「○○を食べれば健康になる」「××という成分ガ~」など、根拠もなく叫んでいるうちに自分が倒れる始末です。専門家だって何が健康にいいのか悪いのかわかっていません。それぞれ好き勝手なことを無責任に言っているのです。分厚い眼鏡をかけ、でっぷりと太り、くすんだシワだらけの肌、白髪でハゲ散らかしている専門家が健康なものを食べているわけがありません。健康になるための知識を広めているのではなく、お金をくれる人におべっかを使っているだけです。医療プロパガンダといってもいいでしょう。
体調が悪くなると、何かに頼りたくなるのが人情です。お金を払って困難から逃れたい気持ちから健康食品・サプリメントに頼りたくなるのはわかります。本当の意味で健康によければいいのですが、謎の商品や、逆に体調不良を引き起こすものもあります。
そのビタミン剤、体調不良の原因になってない?
体調不良にはビタミン剤がいい、と主張する専門家がいますが真実なのでしょうか。ビタミン剤の場合は過剰摂取の問題が必ずつきまといます。ビタミン剤やサプリメントでのビタミン補給は、当サイトでも指摘していますが、おすすめできるものではありません。
特定のビタミンが体内に増えすぎると、体がビタミンが過剰すぎると判断し、ビタミンを過剰に排出し、ビタミン欠乏症を引き起こすことも。ビタミンの過剰摂取でビタミン欠乏症となる皮肉です。また、人工的に作られたビタミンは、自然界に存在するものではないので人体には異物と認識されることになります。重大な副作用が出ることもあり安易に勧められないのです。ビタミンを補給したいなら食べ物から、というのが王道です。にんじんや玉ねぎなどの野菜に含まれる自然のビタミンには、過剰摂取の問題がなく、安全に栄養の補給ができるのです。
体調不良の原因を自分で作らない
サプリメント・健康食品をやめたら体調不良が収まってしまった、ということもよくあります。サプリメントの中に何が含まれているのかも企業の自己申告で不明確です。ニンニクのように精力増強になるものも、体調不良を引き起こすことがあります。熱を加えないで生ですりおろして飲み込むなど、摂取方法を間違えることによって胃腸を悪くすることだってあります。
「体にいいものである」と医師が勧めても、それが健康につながるかどうかはわかりません。薬には必ず副作用があるので、体調不良の原因になり得ます。薬のことをわかっていない医師の責任ですが、体調不良を治したことのない医師を信頼する人にも責任があります。自分で考えたくないという気持ちから専門家に従いたくなる気持ちはわかります。でも、自分の健康のためですから、誰の意見であろうと疑う態度を持ちましょう。体調不良になりそうな原因を取り除かなければ、体調不良という結果は出続けます。体調不良の原因を自分で作らないようにすることが肝要です。
民間療法を批判する風潮の根底にあるもの
「民間療法に逃げられると困る」という医師がいます。きっと自分たちが病人を治していると誤解しているのでしょう。民間療法の勉強などしたことない医師が批判する資格はありません。病院で行われている治療と呼ばれるものは、体に負担のかかるものが多く、治療と言えないものもばかりです。体に負担のかかるものは保険点数が高く、リスクが高いです。それほど悪くなかった人が、入院したらすぐに亡くなった、なんてことも珍しくありません。
薬物には副作用があり、病気を治すどころか体調不良の原因となることもあります。病院の治療が善で民間療法を悪、と決め付ける論調も危険です。最も好ましい治療は副作用がないこと、体に負担をかけないことなのですから。
保険点数が稼げるとか、出世できるとか、そんなものは問題ではありません。ろくな結果を出せていないのに、研究しているからといって、無理に行い最悪の結果を引き起こし反省しない人もいます。言い訳はたいてい、患者が悪い、病気のせい、早く治療しなかったから、というものばかり。病気の原因もわかっていないでやるのですから、早くやろうが遅くやろうが同じ結果になるだけです。
民間療法を批判するなら、民間療法の勉強をしなければいけないことになります。民間療法を施して死ぬようなものはありません。自分たちで健康を守ろうという態度から出てきたのですから。患者を増やす一方の現代医学が民間療法を批判できる立場にないことは明らかです。
現代医学が体調不良を治していれば、健康食品やサプリメントの宣伝、週刊誌での健康情報かかりたい病院ランキングや全国の名医情報も不要です。現代医学がろくな結果を出せていないので、他の方法にケチをつけているだけなのかもしれません。他人の悪口を言いいふらし、自分の行いだけを棚に上げていれば安心できます。犯罪者が「被害者が悪い」と開き直るのとよく似ています。
背景には医療への不信感を民間療法にぶつけ、都合の悪い現実から目を背けて不安をごまかす気持ちがあります。ろくな結果の出せないことに対しての言い訳でしかありません。民間療法の悪口や生意気を言う時点で、たかが知れているのです。現代医学の信頼は地に落ちました。
お金よりも口に入れるもの
不安になればなるほど、その不安をお金で解決したくなるもの。お金で解決できればいいのですが、そうは問屋が卸しません。お金で健康が買えた人はいままで誰一人としてにいません。お金を使うよりも、口にするものを選び、生活習慣を見直すことが重要です。
- 朝から晩まで働く
- 外食ばかりを繰り返す
- サプリで栄養補給する
- コンビニやジャンクフードで済ませる
このような自堕落な生活を送っていると、後に大変なことになります。体調不良の原因を作っていることに気がつかないのでしょうか。お金を払って調理済み食品を買うことは、食事がコントロールできていないことを意味します。その食べ物に問題があっても避けられません。お金持ちの芸能人や医学部教授、元国会議員であっても体調不良になる始末。金の力で専門家任せにしているうちは原因不明の体調不良から逃れられないでしょう。
サプリメントや健康食品が原因になっているのなら止めることも重要です。医師の治療も例外ではありません。あらゆる原因を疑い、不健康なものは避けましょう。
すぐそこにある解決策
高いサプリメントや健康食品で、簡単に原因不明の体調不良から逃れられかどうか疑わしいです。体調不良の根本的解決は食べ物しかありません。幸せの青い鳥はすぐそこにいるのですが、欲にまみれた汚い心では見えないのでしょう。