大発見：CO2濃度が高いほど、食用作物やハーブの栄養価が高くなり、薬効も高くなる
https://www.naturalnews.com/2022-06-17-higher-co2-makes-plants-more-nutritious-medicinal.html
炭素との戦いは、生命そのものへの戦いです。植物の健康、動物の健康、そして人間の生命に対する戦争である。二酸化炭素は光合成に必要なだけでなく、植物をより栄養価の高いものにし、その薬効を倍増させる。多くの研究が、二酸化炭素濃度が高いほど植物のビタミンとミネラルの生産量が増加することを示している。
また、フラボノイド、フェノール、エッセンシャルオイル、タンニン、抗酸化物質、アミノ酸、その他の植物化学物質についても、二酸化炭素濃度が高いほど植物の生産高が増加することが研究により示されている。
人間や動物は、植物界から供給されるビタミン、ミネラル、フィトケミカルに依存している。植物が炭素などの基本的な元素に飢えていると、人間が成長するために必要な栄養を提供することができない。
世界人口が80億人を超えると、薬効の高い作物やハーブ、スーパーフードを支える生態系を構築するために、気温の上昇、成長期の延長、二酸化炭素濃度の上昇が世界的に必要とされるようになるのだ。
CO2濃縮により、ハーブの薬効が大幅にアップ
ある研究チーム（AbdElgawad et al.）は、キャラウェイを対象にCO2濃縮試験を実施した。このハーブは世界中で栽培されており、下痢やコレラから喘息や高血圧まで、人間のさまざまな病気の治療に用いられている。
キャラウェイは、抗菌剤、駆虫剤、抗真菌剤、抗アレルギー剤、気管支拡張剤として薬用に使用されてきた歴史がある。世界的に貴重な薬であるため、科学者たちは、その成長を促進し、薬効を高める方法を模索している。
研究者たちは、ハーブを2つの制御された環境で育てました。1つは400ppmのCO2を含む環境、もう1つは620ppmのCO2濃度を高めた環境である。
植物は、生後9日目の新芽と、生後45日目の成熟した植物として収穫された。研究者らは、その薬効の違いを数値化した。高CO2環境は、植物の光合成、クロロフィル含有量、新鮮重量と乾燥重量を増加させた。新芽では、それぞれ66%、50%、64%、120%増加した。成熟した植物では、それぞれ40％、44％、48％、29％増加しました。
これらの増加は、ほんの始まりに過ぎない。CO2濃縮により、植物の炭水化物、タンパク質、脂肪、粗繊維の含有量も増加した。
CO2濃縮されたキャラウェイは、より多くのミネラル、ビタミン、アミノ酸、フェノール、抗酸化物質を生成し、最終的にはより強固な抗菌活性を生み出しました。これらの薬効成分の増加は、新芽の段階と成熟した植物で観察されました。CO2濃縮により、ハーブは感染症や慢性疾患、がんなどと闘う効果の高い薬に生まれ変わります。
CO2濃縮により、植物の抗菌・抗ウィルス・抗がん作用を強化
別の研究では、Arthrospira platensisをCO2で濃縮しました。このシアノバクテリアは、ミネラル豊富なアルカリ性の水から養殖され、その薬効成分のために世界中で利用されています。
研究者たちは、大気中の二酸化炭素が高くなると、炭素と窒素の比率が上昇し、”炭素が二次代謝産物に割り当てられ、二次代謝産物の合成が誘導される “ことを発見したのです。ポリフェノール含有量の大幅な増加は、”抗炎症、抗ウイルス、抗酸化、抗血栓、血管拡張、抗発癌などの薬効を押し上げた。”
CO2を濃縮したサンプルは、Salmonella Enterica、Escherichia coli、Klebisella pneumoniaeに対する抗菌性を高めた。また、「がん細胞に対して最も強い細胞毒性活性を示し」、「ヒトの結腸がん（HCT-116）、乳がん（MCF-7）、卵巣がん（OVCAR）の増殖を抑制する」植物の能力を高めたのだ。
CO2濃縮が抗がん、抗菌、抗ウィルスの生物活性を高めることは、多くの研究で証明されている。これらの強化は、タイム、ブラジル人参、緑茶、バジル、ペパーミント、グアバ、カバ、ハイビスカス、バレリアンなどの薬効を高めるものだ。
植物は酸性の土壌ほうがよく育つ アルカリ性のほうがダメ
人間は酸性になると病気になる
人間が酸化するのを抑えてくれるのが植物
自然のないところは空気が汚い
