「玄米は体によく、白米が体に悪い」と言い出す人も増えてきました。
その人が玄米食を実行しているかどうかは定かではありませんが、玄米食が理想的な食事なのは理解され始まっています。
でも、まだ間違ったイメージを持っている人が多く、なかなか広まりません。
ここでは、なぜ玄米食を実行すべきなのか、実行できない人が多いのか、玄米の栄養素とともに、その理由を深く考察していきます。
間違った食事観があふれる
ちまたにあふれている健康情報のほとんどは間違っています。白衣を着た医師・大学教授・管理栄養士が出てきて、○○の成分が体にいいと、ひっきりなしに叫んでいます。
その成分が体によければ、自分の株が上がるとでも勘違いしているのでしょう。
確かに食物に含まれている栄養素を分析することは重要です。しかし、成分だけに注目することが間違った食事観の元になってしまったのです。
タンパク質は肉から補給する
脂肪はバターから補給する
炭水化物を米から補給する
ビタミン・ミネラルは野菜から補給する
彼らの言っている食事のバランスとは、このようなことです。
実はこのような食事観は、タンパク質・脂肪・炭水化物・ビタミン・ミネラルを合体させると人間になる、と言っているようなもの。そんな簡単なわけがありません。
もともと、人間は自分の体内で栄養素を作り出すことができます。
全体食を実現できる玄米
「いただきます」
人間は、全体食を行わなければいけません。食べるものを丸ごといただかなければいけないのです。全体食をすると、バランスよく栄養がとれます。食品の一部分しか食べなければ特定の栄養素に偏ることになります。
この全体食の考え方からすると、丸ごと食べられる方法でなければいけないことになります。そのため、形の小さいものが最適。玄米やコマなど種になっているため栄養素が豊富です。
その一方で、肉は牛や豚を一頭まるごと食べるわけにはいきません。一部分しか食べていないのだから、栄養も偏ります。
白米も同じで大事な部分を削ぎ落として一部分しか食べない食べ方です。一部分しか食べていないのは、命を「いただく」ことにならないのです。
食べ残しは罰当たりと言われるのも、全体食を意識していないからなのかもしれません。この全体食を実現できるのが玄米食なのです。
血液を知らない専門家たち
現代の食事観は、血液のことをほとんど考慮していません。
医師ですら血液のことをよくわかっていません。単に酸素か栄養を運搬するくらいのものとしか考えていません。そんな単純なものではないのです。
人間の血液と植物の中にある葉緑素は構造が似ています。というよりも、葉緑素が体を中で取り込まれることによって血液ができあがっているのです。だから血液と葉緑素の構造は似ているのです。
その含まれている葉緑素を取ることができるのは、野菜や玄米です。その玄米には、ほとんど完全といってもいいほどのバランスの栄養が含まれています。
効果が期待できるのも、人間の血液と似ていて、さまざまな栄養分を、それ一つで補給できるからなのです。
堕落した現代人は玄米に手を出せず
幾ら現代人に玄米を食べましょう、と言ってもなかなか流行することはありません。
日本人は堕落してしまっているからいくら効果を主張しても、なかなか受け入れられることはないのです。
調理が面倒
見た目がよくない
粗食なんかしたくない
これほどまでに堕落してしまった私たち。玄米の効果を味わえないという、もったいないことをしているのです。
高齢者ほど信用しない玄米の効果
玄米の魅力や効果をいくら語っても、高齢者のほうが意外と聞き入れてくれません。
貧乏暮らしを思い出す
まずそう
体に悪い
さまざまな偏見が高齢者にも根づいています、勧めてもなかなか食べてはくれません。玄米を食べさせるのは一苦労です。
殻が固く、調理するのに時間がかかります。しかし、今では圧力釜や玄米食に特化した電気炊飯器も販売されています。
頭の固い高齢者は、なかなか新しいことに挑戦してくれません。玄米は体に悪い、とか毒が含まれている、などのホラを真に受けます。
玄米なんて食べられてしまったら健康な人が増え、特定の人たちの利益を損ねる、という事情もあり、真実など何も知らされません。
こんなわけで、高齢者ほど玄米から遠ざかり、その効果を味わうことができないままでいるのです。玄米の栄養をしっかり取れる調理方法や、調理器具は、調べればすぐ手に入るところにあります。
面倒なのをクリアできれば
玄米食にはしっかりした理論に基づくメリットがあり、栄養素も含まれています。
正しい食生活を身につけることと、玄米を調理する手間をいとわないことが実行には不可欠。玄米を食べる人が少しでも増えれば、その効果も具体的に理解されるでしょう。