ビタミンB1・B2・B6・B12・B7などいろいろあるビタミンB群。どんな機能と特徴があるのでしょうか。
ビタミンB1(チアミン)
ビタミンB1(チアミン)は補酵素の成分で、細胞のエネルギーに必要なグルコースを分解する働きがあります。
神経細胞や筋肉細胞は、多量のグルコースを必要とします。そのため、ビタミンB1は、『生きる喜びをもたらすビタミン』『パワービタミン』などと呼ばれることがあります。
頭脳労働者・筋肉労働者ともに必要なビタミンで、スポーツ選手にも必要になります。しかし、大量摂取しても筋肉増強になるわけではありません。
悪い働きとしては、糖分を脂肪に変える働きがあります。筋肉を作る働きがある一方で、肥満を作ってしまうビタミンでもあります。
ビタミンB2(リボフラビン)
炭水化物・脂質・タンパク質からエネルギーを作り出します。目の水晶体・角膜を太陽光から守る働きがあります。
ビタミンAとともに『目のビタミン』とも呼ばれます。スポーツ選手は、一般人の3倍ものビタミンB2が必要になります。スポーツの種類によっては、4倍~6倍も必要になることもあります。
ビタミンB6(ピリドキシン)
ビタミンB6はピリドキサルリン酸として、補酵素の働きがあります。タンパク質代謝を円滑に進める働きがあります。
筋肉をつけたい人は、ぜひとも取りたいビタミンです。スポーツ選手は、スポーツをしない人よりも5倍~7倍のビタミンB6が必要となります。
頭脳労働者にも役立ちます。このホルモンは快楽ホルモンと呼ばれる神経伝達物質『セロトニン』の生産にも関わっています。ちなみに、うつ症状の改善には役立ちません。
ビタミンB12
赤血球を作るのに必要なビタミンで、神経繊維や脳細胞を守るのに役立ちます。
免疫システムを強化しますが、輸送タンパク質が胃の中に豊富にあることが条件です。熱に強く肝臓に大量貯蔵できます。
ビタミンB7(ビオチン)
化粧品やヘアケア商品に多く使われています。毛髪や引き締まった肌のために必要です。ビタミンHと呼ばれることがあります。
炭水化物・脂質・タンパク質の代謝に関わり、神経の働きを促進します。熱と光に弱いですが保存がしやすいです。腸内菌から作られるため、欠乏することはほぼありません。
不足すると無気力になるかも
ビタミンB群が不足するとやる気がなくなる、ともいわれています。ビタミンB群は不足すると、食欲減退・無気力・肌荒れ・唇のカサカサ・筋肉痛・貧血などの症状を引き起こします。
免疫システムを働かせるには、ビタミンB群が必要不可欠です。
免疫にもいい
最近では免疫という言葉が流行語のように出てきました。免疫システムがしっかり働いている人は病気にかかりにくく、体調不良からの回復も早いです。免疫システムを正常化させるために必要なのがビタミンB群なのです。