ビタミンKとは
傷の治療に重要なプロトロンビンの産生に必要になります。骨のタンパク質オステオカルシン産生を促します。他のビタミンにはない特性があります。
体内で合成
脂溶性で安定しています。熱や酸素によって壊れることはほぼありません。腸内でも生産されます。体内で合成されるので、正確な所要量はほぼ不明です。
健康な人なら不足することはありません。腸疾患のある人は不足しやすい可能性もあります。肝臓疾患・胆管疾患・腸炎の患者が不足しやすいです。
過剰摂取の悪影響
血液凝固を促します。過剰摂取することにより血液凝固阻止剤が効かなくなります。1日1mgを摂取すると、腫瘍の発生率が上昇します。
新生児にビタミンKを投与する国がありますが、継続して長期間投与することは好ましくありません。
サプリや製剤で補充する必要はありません。かえって危険な場合が多いです。
ごく一部の疾患を持つ患者以外で摂取する必要はありません。
ビタミンKを含む食品
- ブロッコリー
- ホウレンソウ
- ザワークラフト
- 芽キャベツ
- ひまわり油
- とり肉
- えんどう豆
- レタス
- いちご
- ジャガイモ
- 小麦胚芽
- バター
- 卵
ビタミンKのポイント
- 傷の治療に重要
- 骨形成に重要
- 安定性が高く壊れにくい
- 体内で合成される
- 過剰摂取の悪影響あり
- 例外的な患者以外補給は不要