葉酸とは
ビタミンB12と協力して赤血球の増殖と分裂を助けます。抗体の生産を促すので免疫システムにも関係します。
脳内神経伝達物質ノルアドレナリンの生産にも関与します。動脈硬化の予防、遺伝情報を伝える核酸の生産にも重要な役割があります。
妊婦には必要
妊娠中には葉酸の供給が十分でないと胎児に神経管欠損症などの悪影響を与えるリスクが高まります。妊産婦は積極的にとるべき成分です。
失われやすい
葉酸は、ビタミンB群の一種で水に溶けやすい水溶性です。酸・酸素・光・熱に弱いです。加熱調理で失われやすく、抗生物質や経口避妊薬・ホルモン剤も葉酸を大幅に減らします。
一日の所要量は400㎍。妊産婦には600㎍が必要です。がん患者・糖尿病患者・薬物中毒者など食事療法を受けている人にも葉酸が必要になります。
壊れやすいビタミンのため、加工食品を食べている人は葉酸欠乏症になりやすいです。
葉酸不足を補うならサプリメント・ビタミン剤に頼るのではなく、自然の食生活を心がけることが大切。加工された食品や生成された食品を避けることと、外食を少なくすることが必要です。ホルモン剤や経口避妊薬を避けることが必要です。
全粒製品・ナッツ類・果物・生野菜を積極的に食べることが重要です。
比較的安全なビタミン
安全なビタミンで、所要量の100倍でも中毒を起こすことはないと言われています。
ビタミン剤・サプリメントで補給しようとすると、ビタミンB12が不足し、貧血になっても気がつかないことがあります。
大量の葉酸を摂取することにより、免疫システム・皮膚傷の治療に必要な亜鉛の吸収を悪くします。
サプリ・ビタミン剤での補給は不要
健康な人はわざわざサプリメントやビタミン剤で補給する必要はありません。過剰摂取になりやすいからです。自然の食事を心がけてください。
流産・早産を予防するための処方薬として定着してしまいましたが、多胎分娩の症例数を増加させているとして、出産時の危険性が指摘されています。
葉酸の含まれる食品
- 緑豆
- キャベツ
- ピーナッツ
- もやし
- えんどう豆
- パセリ
- ホウレンソウ
- カリフラワー
- ブロッコリー
- ネギ
- いちご
- 全粒パン
葉酸のポイント
- 加熱調理・抗生物質・経口避妊薬・ホルモン剤で消失
- 食事療法で重要
- 比較的安全
- サプリメント・ビタミン剤での補給はよくない
- 全粒製品・ナッツ類・果物・生野菜を積極的に