ビタミンは、単独で摂取しても何の意味もありません。
ビタミンがたっぷり含まれている野菜を考えてみればわかるでしょう。
野菜にはビタミン以外の栄養が含まれています。
ビタミンだけが含まれているのではなく、
他の栄養素も含まれています。
ビタミンだけが健康にいいわけではなく、
他の物質と協力して体にいい影響を与えるのです。
他の栄養と連携した働きのビタミンの効果をみてみましょう。
ビタミンCだけで効果を示すわけじゃない
ビタミンCだって単独で働くわけではありません。
植物に含まれているフラボノイドは
ビタミンCの働きを助けることがわかっています。
人工的に作られた合成ビタミンで、ビタミンCの働きを高めることはできません。
ビタミン剤はビタミンの働きを助ける環境を作り出せません。
ビタミン剤に手を出さず、
素直に野菜や果物を食べたほうがよほど効果的ということ。
単独の栄養素が他のビタミンと共同して、
いかなる効果を与えるかについて、ほとんど研究がなされていないのが現状です。
ポリフェノールが素晴らしいのは
体にいいものの代名詞となっているポリフェノール。
ワインに含まれていて体にいいと言われています。
体にいい理由は、植物の中にしか含まれていないから。
ポリフェノールは、ついこの間までミネラルの吸収を阻害するものだ
と誤解されてきましたが、間違いだったのでした。
妊娠している女性は鉄の吸収が悪くなるので、
ポリフェノールを取らないほうがいいと助言されていた時代があります。
常識が変わります。
専門家の言うことは、いつもコロコロと変わります。
赤ワイン・ルイボスティー・緑茶に含まれるポリフェノールは、
ミネラルの吸収を阻害することはありません。
ポリフェノールもビタミンと同じような働きをします。
免疫システムを調整する、炎症を抑え、血圧や血糖値を改善する
さまざまメリットがわかり始めてきました。
ラジカル捕捉能
注目すべきはラジカル捕捉能。
体の酸化を防ぐ酸化防止剤としての働きがあります。
海外では、このポリフェノールのラジカル捕捉能の研究がされています。
- 赤ワイン
- 緑茶
- シスタス茶
- ニワトコ茶
- カモミール茶
- 人工的に作ったビタミンC溶液
この6つで、どれがラジカル捕捉能のある酸化防止効果が高いかを比較しました。
トップが緑茶で、その次が赤ワインという結果になりました。
緑茶を飲む人は長寿であることはわかっています。
最近の日本人はお茶を飲まなくなりました。
ペットボトルや缶で販売されているお茶には
人工的なビタミンが含まれています。
お茶を飲んでいると考えないほうがいいでしょう。
ビタミンは食事で
結局、本物の食品にはビタミンがたっぷり含まれています。
効果の高い抗酸化物質も含まれていて、
合成ビタミン剤に比べてはるかにいい結果を残しています。
副作用もリスクもなく、
安全に健康維持ができることがわかっているのです。