ビタミンや栄養素を摂取したいのなら
どんなサプリメントよりも
自然の食材から補給することがおすすめ。
ここで紹介するのはパプリカ・トマト・タマネギです。
どこのスーパーでも手に入ります。
その選び方と含まれている栄養素について確認してみます。
パプリカ
カラーピーマンとも呼ばれるパプリカ。
そのほとんどが温室栽培です。
農薬や化学肥料に頼らざるを得ないと言われてきました。
最近の調査ではその疑いはなくなり、
危険な硝酸塩残留も少なくなってきたといわれています。
有機栽培で低農薬のものを選んだほうがいいのは間違いありません。
スーパーマーケットでられている通常のものに比べると
サイズは小さくなるかもしれませんが、
有害物質の汚染は少なくなります。家庭菜園でもおすすめです。
パプリカはビタミンCがたっぷり含まれていて、
100g中に140mgも含まれています。
赤や黄色のパプリカにはβ-カロテンもたっぷり含まれています。
皮が硬くて小ぶりのものを選んでください。
袋入りのパプリカはかなり以前から貯蔵されているので
すぐに痛みやすいです。
収穫期は7月~10月で、この頃のものは質のよいものが存在します。
冷蔵庫で保管すると5日間くらい持ちます。
トマト
トマトは100g中に24mgのビタミンCを含んでいます。
ビタミンCは光と空気に弱いのでできるだけ早く食べてください。
トマトはリコペンが豊富です。
100g中に3100μg含んでいます。
リコペン濃度が高くなると、すい臓がん・胆のうがん・直腸がんのリスクが低下します。
アメリカの大学で前立腺がん患者に32人を対象にした調査で、
被験者に3週間続けて毎日トマトソースのパスタを与えたところ、
PSA(前立腺抗体の数値)が18%下がったといわれています。
この数値が下がったのは、
遺伝子を傷付ける腫瘍を形成するリスクが減った兆候だと分析されています。
トマトの食べ方
食べる前によく洗ってヘタを取り除いてください。
有効成分は皮に含まれているのですが、有害物質も皮に残留しています。
露地栽培や有機栽培のトマトは皮ごと食べられるのですが、
スーパーで販売されているトマトは、
皮をむいたほうが有害物質を取り込まないですみます。
顔の向きかとはトマトの頭のほうに切れ目を入れて
へたのところにフォークを突き刺して熱湯に入れること。
そうするとスルッとむけます。
トマトを保存中にエチレンを放出します。
このガスを放出すると他の野菜の色が悪くなり風味が損なわれます。
トマトを保存する際には、冷蔵庫の野菜室に他の野菜と分けて入れましょう。
食べる2時間前に冷蔵庫から取り出すと室温で香りが戻ります。
タマネギ
ニンニク同様に玉ねぎは多数のイオウ化合物を含んでいます。
この物質は特に粘膜の中で殺菌作用が働きます。
特に重要なのは硫化アリルです。
消化を助ける働きがあります。
胃・腸・肝臓・胆のう・すい臓の働きを活発にし、
タンパク質の消化を最大限に高めます。
肉料理に玉ねぎが含まれるのは相性のいい証拠です。
ニンニク・らっきょう・ねぎ・玉ねぎの仲間は
すべて効き目の高いイオウ化合物を含みます。
玉ねぎは芽が出ていなくて硬いものを選んでください。
オランダの研究では、加熱するしないにかかわらず
毎日玉ねぎを2分の1個以上食べると
胃がんのリスクが50%低くなることが示されています。
タマネギの消費量の高い国では胃がんのリスクが低いとも言われています。
アメリカの文化で堕落
もちろんこれらの野菜だけを食べていれば病気にかからない
というここではありません。
玉ねぎの消費量が多い国でも、糖尿病などの他の病にかかる人が多いです。
背景には、アメリカからもたらされた自堕落な文明の影響があります。
ファストフードや運動不足で病気になるリスクは高まります。
ちなみに、アメリカの文化の影響を受けてない国の場合、
このような病気のリスクは少ないです。
ストレスの少ない生活習慣でバランスの飲食習慣が加わり適度に運動し、
穏やかに暮らすことで病気のリスクが下がると言われています。
このような国もあります。