昔の日本人は強靱な肉体を持っていたと言われます。
その一方で、現代人の肉体は、ひどい状況になってしまいました。昔の人ってなぜ、そんなに力があったのでしょうか。食生活の面から比較してみます。
現代日本人の食生活
現代の日本人の食生活は戦後から始まっています。
タンパク質を、植物性から動物性の食品からとるようになり、炭水化物は食物繊維が取り除かれ、ビタミンやミネラルが少ない食品をとるようになりました。
昔の人の食事は4割~8割が植物性のもので占められていましたが、現代人は14%程度にまで減少しています。
戦後の間違った栄養学が蔓延し、食生活に大きな悪影響を与え修正されないまま今に至ります。道で倒れたり、すぐに骨が折れ、発狂する若者の出現は、偶然でも飲み過ぎのせいでもなく、食生活の劣化が行き着くところまできたことを意味します。
昔の日本人の食生活
昔の日本人の食生活は野菜と穀物が中心。玄米が主食で、大豆や野菜などの植物性食品を副菜として取るのが主流でした。
必要な栄養素が十分に取れ、骨を頑丈にすることも可能でした。タンパク質・脂質・炭水化物の3大栄養素を米・豆・野菜から摂取していました。
タンパク質というと、肉や魚類の動物性食品を考えてしまいがちですが、大豆や米もタンパク質がたっぷり詰まっているのです。
玄米は白米のように精製されていないので、ミネラルやビタミンが豊富に含まれています。玄米で栄養の詰まっている部分をそぎ落として捨てたものが白米です。
白米食で栄養のない部分を食べることになります。米に白いと書いて『粕(カス)』となりますが、ゴミカスばかり食べさせられているのが現代人なのです。
昔の日本人の強靱な肉体をみて、外国人は驚いていました。大量に玄米を食べることで強靱な体を身につけたのです。
数十キロのよろいやかぶとを身につける戦国武将も、人力車の車夫も、質素な食事をしていました。食事の中心になるのが玄米・梅干し・たくあんなど粗食が中心でした。
このような強靱な肉体を持った人々に肉類中心の欧米型の食生活をさせてみたら、さらに力がアップするだろうと誤解した愚かな外国人がいたのです。
肉中心の生活をさせてみたところ、体力がなくなり、すぐに疲れ、まともに仕事ができなくなったそうです。食事の内容を粗食に戻すと、また以前のような体力が戻ってきたというのです。
食生活のポイント
強靱な肉体を持っていた昔の人たちのマネをしないわけにはいきません。
そこで、食事のポイントをみてみます。
- 炭水化物を占める割合を総摂取カロリーの70%以上にする。
- 摂取する炭水化物の半分以上は精製の程度が少ない低GI値のものにする
- 精製加工食品は微量栄養素が少なく食品添加物や有害な脂肪が多いので避ける
- 全粒穀物や豆類野菜などの低GI値の炭水化物食品を毎日食べる
- 食物繊維の多いかんきつ類などを合わせ高GI値の食品の弊害をカバーする
- 砂糖の入った飲食物は低品質の食べ物なので、できるだけ食べない
- アマニ油に代表されるオメガ3の脂肪酸をたっぷりとる
- 大量に生産されるパン・菓子類・ジャンクフードには人工的で体に悪いトランス脂肪酸が含まれているので食べない
- 白パンを避け全粒粉のパンを食べる
- 麺類は硬めにゆでる
- ミネラル・ビタミンが豊富に含まれ、低GI値の炭水化物である豆類をたくさん食べる
とるべき食材
こんな食品がオススメ
豆類 | 納豆 豆腐 みそ |
種実類 | ゴマ ナッツ類 |
海藻類 | ワカメ 昆布 |
野菜 | |
果物 | |
魚 | 小型の青背魚 |
キノコ類 | シイタケ ナメコ |
イモ類 | サツマイモ サトイモ |
現代栄養学を真に受けない
玄米中心の食生活をしていれば、昔の日本人のような絶大なパワーを得られるでしょう。テレビで流布される間違った栄養学に流されないようにしてください。
間違った健康知識を広め、必死に若作りする白髪で禿げ散らかしたヨボヨボ医者や、肥満で肌ボロボロ学者の言うこと真に受けてはいけません。
多くの人の健康を奪う点で、間違った知識を広める自称専門家の罪は非常に重いものとなります。