ビタミンと関連する葉酸・ナイアシン・パントテン酸の解説をしていきます。
体には重要ですが、取り方も工夫しましょう。
栄養摂取は自然の食べ物から、が基本です。
葉酸の機能
葉酸は、
タンパク質代謝
遺伝情報伝達物質である核酸の産生
に関わっています。
身体の発育において重要な役割を担い、1941年に発見され、話題にはなりませんでしたが、最近になって注目されているビタミンです。
胎児が発育する時に神経胚損傷を防止する
と言われています。
医学的な根拠?
産婦人科医が気軽に葉酸剤を処方するビタミンとなっていますが科学的データは薄弱です。
妊娠中の合併症と葉酸値の低さは証明されてはいません。血液中の葉酸値が低くなっているのは、胎児の障害の原因になっているわけではなく、単なる結果という人もいます。
体が回復しようとしている証拠ととらえれば、製剤での補給は不必要と考えることもできます。
でも、不足しやすいビタミンなのは間違いありません。空気と酸素に弱く、調理の際に90%以上失われます。
医薬品を摂取することにより、葉酸値が低下することもあります。経口避妊薬・アルコールは葉酸を減少させる作用があるので注意です。
ナイアシン
ナイアシンは
炭水化物・脂質・タンパク質の代謝の補助
脳内神経伝達物質の形成
に関わっています。
血管を拡張する
血清脂質を下げる
動脈硬化の予防になる
と言われています。
肉やコーヒーに多く含まれているので無理に摂取しようとしなくても、欠乏症にはほとんどなりません。
パントテン酸
パントテン酸は、炭水化物・脂質・タンパク質からエネルギーを作り出す働きがあります。
性ホルモン
副腎皮質ホルモン
これらの産生にもかかわっています。
造血や抗体の発育・傷の回復・毛髪の改善にも役立つ
といわれています。
このパントテン酸も、多くの食品に含まれているので、欠乏することはほとんどありません。サプリメントでの補給は不要です。